日本は島国。いろんな伝染病から畜産物(牛・豚・鶏など)を守る為に、人の食の安全性確保の為に、生産性の向上の為に家畜のワクチン接種が推奨されています。(参考:https://jlia.lin.gr.jp/eiseis/pdf/tori/yobou.pdf)
でもこれは人間が主体の考え方。もちろん、人においても抗生物質が打たれていない、ストレスの無い環境で育成された牛や豚・鶏の方が美味しく、体にも良い。これが有機畜産物と呼ばれます。
人より体の小さいわんちゃんなど動物にとって、残留農薬や抗生物質等の薬品は人間よりも害が大きく、何かしらの病気につながる可能性が高いとされており、アレルギー反応・神経障害・発がん性の可能性があると研究結果もあります。
がん等病気を発症する原因が全て残留農薬や抗生物質が原因とは言えませんが、原因の一つとして毎日の食事などから摂取してきた化学物質が体内に蓄積し、免疫不良から病気や疾患に繋がっている。近年私たちの生活の中に多種多様な化学物質が入り込んできていること、それらのものでペットフードが作られていることが影響しているとは言えそうです。
前置きが長くなりましたが、今日本で問題となっている1つに野生の鹿による農産物荒らしや山の荒廃が挙げられます。
第二次世界大戦後、日本は食糧不足に陥った為、山にいた鹿も当然人に食べられていました。その時代には鹿は減少していきますが、高度成長期になると全国の林野を開発の波が押し寄せます。
そして同時期に人間による害獣駆除により、ニホンジカの天敵だったエゾオオカミが絶滅します。
結果として鹿は生息地を変えつつ、個体数をどんどん増やしていき、そして夏は田畑で農作物を荒らし、山に食べ物が無くなる冬は若木の皮を食べてしまう。その為山の荒廃の一因となる。なので、現在では全国的に害獣として扱われており、兵庫県だけでも年間3万頭が駆除されているという背景があります。
そこで着目したのはニホンジカの魅力です。
実はニホンジカの肉は、無駄な脂肪がつきづらいアスリートミート!!
・牛肉や豚肉に比べ、高タンパク・低脂肪なのでカロリー1/3
・脂質は1/7程度
・ササミと同量のタンパク質を含む
・体の調子を整える有用菌を豊富に含む
・腸活にも最適!
食肉名 | カロリー(kcal) | タンパク質(g) | 脂質(g) |
---|---|---|---|
牛肉(バラ) | 381 | 16.2 | 26.4 |
豚肉(バラ) | 366 | 14.4 | 35.4 |
鶏肉(ササミ) | 98 | 23.9 | 0.8 |
馬肉 | 102 | 20.1 | 2.5 |
エゾジカ肉 | 126 | 22.6 | 5.2 |
ニホンジカ肉 | 119 | 23.9 | 4.0 |
そして注目したのは、『野生の鹿は残留農薬や抗生物質を摂取していない』ということ。
目に見えないものだからこそ、食は直接健康に関わるものだからこそ『自然であるもの』が大事だということ。
人と地球環境にWinWinであり、わんちゃんにとってもWinであること。大事です。
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